世代を超えて共に未来を考える多世代型ワークショップ:MIRA-GE(ミラッジ)第15回が開催されました!
2025年10月25日
プロジェクト概要
2025年10月25日に【MIRA-GE(ミラッジ)】第15回が今治市民会館にて開催されました。
本イベントは“未来と現実をつなぐ”をコンセプトに、「MIRAI(未来)」と「BRIDGE(橋)」を組み合わせて名付けられた、多世代型ワークショップです。少子高齢化が進む日本において、未来を担う若者には、自らの意見を持って社会課題に向き合い立場や世代が異なる人々と共創する力が求められています。こうした力を育むために、2024年から全国で「MIRA-GE」を展開し、今回が15回目(愛媛県では初)の開催となります。
最大の特徴は、若者(主に中学生・高校生・大学生)と社会人が同じテーブルで膝を突き合わせて語り合い、世代を超えて「ありたい未来」について議論することです。参加者全員が多様な価値観に触れ、自分の意見を磨く機会となる新しい形式のワークショップであることから参加者満足度の高いイベントとなっています。
今回は今治市内の高校生をはじめ、企業関係者や自治体職員の方々など極めて幅広い年代・属性の方々にお集まりいただき、合計40名が参加しました。
当日は、参加者は様々な年代、属性によって構成された数名のグループに分かれ
ワークショップを実施しました。
議論テーマ①:2050年の未来を考える
参加者は自己紹介を終えたのち、自分が向き合いたい「社会」を考え、その2050年未来を想像した時、「もっともポジティブな未来と、もっともネガティブな未来は、どのようなものだろうか?」というワークに取り組みました。今治市に住んでいる方、住んでいない方など多様な視点から、今治市の可能性について様々な想いが溢れる場となりました。
プレゼン:未来の技術を知る
未来を想像する上では、現状の技術を基点に考えてしまうと、思考の枠が「今」に引っ張られてしまい、現在の延長線上でしか考えられなくなってしまいます。企業の最前線で研究される最新技術や、未来の展望に触れることが、更に創造の幅を広げる一助になると考え、「未来の技術を知る」という技術提供のプレゼンを法人・企業に担当頂いております。今回は、株式会社日本経済新聞社よりプレゼンいただきました。
大阪・関西万博で展示・活用された最新技術についてのお話しがあり、参加者は熱心にメモを取りながら聞きいっていました。
議論テーマ②:ポジティブな未来の実現を、共に考える
プレゼンで提供された「未来の技術」を参考に参加者たちは改めてポジティブな未来のストーリー、「今治の魅力づくり」を考えました。
互いにその未来を共有しあったのち、チームで一つ「実現したい未来」を設定し、問題となることや、その打開のためのアクションについて議論しました。世代や立場関係なく、互いを尊重しながら意見を出しあうのはMIRA-GEならでの取組みです。
チーム内で一通りのストーリーを完成させたのち、若者代表だけをテーブルに残しそれ以外の方々は自チーム以外のテーブルに移動。テーブルにやってきた他チームの方々に対し、自分たちのチームで話し合った内容を発表しました。
「移動式オフィス」の技術を活用した移動式ホテルによる観光や、磁力を使った「宙に浮く靴」を活用してお遍路さんの足の負担を軽減するアイデアなど、ポジティブな未来の実現に向けて、世代を超えて共に考える空間となりました。
プレゼン:高校生からの活動発表
参加した市内の高校生から、すでに活動に移している取組を発表いただきました。
「観光」「教育」「地域」を繋ぐ場所として高校生が自治運営するシェアハウス×ゲストハウスの活動紹介はすでに行動に移していることでの学びや気づきも多く、世代に関わらず参加者の刺激となった様子でした。
最後に
参加した高校生の一人は「大人とフラットな環境で議論することができ、普段の学校生活では味わえない刺激を感じることができた」と話してくれました。
今後も、弊社団では、世代を超えて社会人も学生も共に未来を創っていく活動を広げていきたいと思います!