世代を超えて共に未来を考える多世代型ワークショップ:MIRA-GE(ミラッジ)第12回が開催されました!
2025年07月26日
プロジェクト概要
2025年7月26日に【MIRA-GE(ミラッジ)】第12回(※【MIRA-GE Seed】 第1回)がTAKANAWA GATEWAY CITYにて開催されました。
【MIRA-GE(ミラッジ)】は“未来と現実をつなぐ”をコンセプトに、「MIRAI(未来)」と「BRIDGE(橋)」を組み合わせて名付けられた、多世代型ワークショップです。少子高齢化が進む日本において、未来を担う若者には、自らの意見を持って社会課題に向き合い立場や世代が異なる人々と共創する力が求められています。こうした力を育むために、2024年から全国で「MIRA-GE」を展開し、今回が12回目の開催となります。
若者(主に中学生・高校生・大学生)と社会人が同じテーブルで膝を突き合わせて語り合い、世代を超えて「ありたい未来」について議論することです。参加者全員が多様な価値観に触れ、自分の意見を磨く機会となる新しい形式のワークショップであることから参加者満足度の高いイベントとなっています。
本イベント【MIRA-GE Seed】の特徴は①世代と文化の多様性が拡大したこと、②最新技術を体感する「未来のまち」ツアーを実施したことの2点です。
これまで主に中高生を対象としていた「MIRA-GE」ですが、今回はシリーズ初となる小学生の参加が実現。さらに、社会人参加者としてALT(外国語指導助手)も加わり、世代に加えて文化の多様性も広がりました。異なる価値観を持つ人同士が同じテーブルで議論することで、新たな視点や学びが生まれました。
また、TAKANAWA GATEWAY CITYを「100年先の心豊かなくらしのための実験場」と位置づけ、様々な企業・地域の方々と共創しながら社会課題の解決に向けた未来のまちづくりに取り組んでおられるJR東日本と“未来を共に創る”というビジョンを共有する中で特別協力を頂き、TAKANAWA GATEWAY CITY内を巡る街中ツアーを実施することができました。最新技術を実体験した上でディスカッションに臨むことで、未来の展望についてより具体的な対話が生まれました。
今回の参加者は、港区の小学校に通う児童、中学校に通う生徒にもご参加頂きました。
社会人も、若手社員からベテラン社員、民間企業にお勤めの方から学校の先生、ALT(外国語指導助手)、保護者さんなど極めて幅広い年代・属性の方々にお集まりいただき、合計30名が参加しました。
当日は、参加者は様々な年代、属性によって構成された数名のグループに分かれ
ワークショップを実施しました。
議論テーマ①:2050年の未来を考える
参加者は自己紹介を終えたのち、自分が向き合いたい「社会」を考え、その2050年未来を想像した時、「もっともポジティブな未来と、もっともネガティブな未来は、どのようなものだろうか?」というワークに取り組みました。
プレゼン:未来の技術を知る
未来を想像する上では、現状の技術を基点に考えてしまうと、思考の枠が「今」に引っ張られてしまい、現在の延長線上でしか考えられなくなってしまいます。企業の最前線で研究される最新技術や、未来の展望に触れることが、更に創造の幅を広げる一助になると考え、「未来の技術を知る」という技術提供のプレゼンを法人・企業に担当頂いております。今回は、一般社団法人高輪ゲートウェイエリアマネジメントよりプレゼンいただきました。
未来の街づくり、場づくりについてのお話しに加え、最新技術を体感する「未来のまち」ツアーを実施させて頂き、ARで高輪の過去・現在・未来を体感できる「TAKANAWA LINK SCAPE」や警備ロボット「C-SParX」、自動走行モビリティ「iino」などを見学しました。参加者は熱心にメモを取りながら聞きいっていました。
議論テーマ②:ポジティブな未来の実現を、共に考える
プレゼンで提供された「未来の技術」を参考に参加者たちは改めてポジティブな未来のストーリーを考えました。
互いにその未来を共有しあったのち、チームで一つ「実現したい未来」を設定し、問題となることや、その打開のためのアクションについて議論しました。世代や立場関係なく、互いを尊重しながら意見を出しあうのはMIRA-GEならでの取組みです。
チーム内で一通りのストーリーを完成させたのち、高校生以下の若者だけをテーブルに残し大学生・社会人は自チーム以外のテーブルに移動。テーブルにやってきた大学生・社会人に対し、自分たちのチームで話し合った内容を発表しました。
大学生・社会人も、小中高生の立派な発表を賞賛する一方で、真剣な問いを投げかけます。
ポジティブな未来の実現に向けて、世代を超えて共に考える空間がそこには創られていました。
最後に
最後に、今回初めて小学生にも参加頂きましたが、「大人だからすべて知っているわけではないことがわかった、自分で考えていくことが大事だと思った」という感想があり、頼もしく感じました。
今後も、弊社団では、世代を超えて社会人も学生も共に未来を創っていく活動を広げていきたいと思います!