エンジニアの想いで、学生が日本にワクワクする社会を! ~「しごとーく」に向けた、協力社員の事前研修~
2024年07月29日
7月24日、29日、30日の3日間、しごとーくの開催に向け、エンジニア登壇社員を対象とした事前研修が行われました。
この研修に参加したのは、7社・22名の登壇社員と、登壇社員にアドバイスを行う各社の管理職社員です。
日本の未来を支える、エンジニアの魅力を学生に届けることを目的の1つとして掲げ、企業の枠を超えて多くの方が集まりました。
今回の研修は、「しごとーく」参加予定の社員(登壇社員)を対象に、自分の仕事やエンジニアとしての経験を他者にわかりやすく伝えるスキルを身につけることを目的に実施されました。
具体的には、異なる価値観を持つZ世代に効果的にプレゼンテーションを行うための「スキルレクチャー」、「やりがいを感じた仕事」に関するプレゼン発表を行い、参加者同士でフィードバックを繰り返すことで、各社員のプレゼン内容を深めていきました。
スキルレクチャー
研修の前半では、エッジソンマネジメント協会の理事長である樫原氏を講師に迎え、Z世代の学生を引きつけるプレゼンテーション技術について学びました。
樫原氏は、「異なる立場の人、特に学生に仕事を語る際、最も重要なのは『相手との違い』を認識すること」と強調しました。これまで当たり前と感じていたことが、学生にとっては新鮮に感じる可能性があると気づかされた参加者たちは、自分の経験をどのように伝えるかについて再考するきっかけとなりました。
その後、「事実と感情」「抽象と具体」を効果的に組み合わせたプレゼンテーションの重要性について解説があり、ワークを通じて参加者たちは気づきを得ました。
プレゼンテーション発表
研修の最後には、樫原氏の講義を受けてブラッシュアップされたプレゼンを、参加者全員が発表しました。初回の発表に比べ、内容が一層深みを増し、非言語コミュニケーションの変化も見られました。
研修を経た参加者たちは、このプレゼンを基に、しごとーく本番で発表する「生き様プレゼン」を作成します。
「生き様プレゼン」とは、しごとーくの目玉として、製造業で働くエンジニアが、自身のキャリアや仕事の意義を学生に伝えるプレゼンテーションのことです。これまでに参加した高専生や理系学生からは、「自分のロールモデルとなる人に出会えた」「エンジニアの仕事に対する心構えやモチベーション、やりがいを知ることができた」「専攻が仕事に繋がるか不安だったが、とてもクリアになった」など、ポジティブな感想が多く届いています。
そして今回の研修では、エンジニアが自身の仕事を振り返り、誇りを再認識する貴重な機会ともなりました。
ハイライト~過去の原体験が今をつくる~
「やりがいを感じた仕事」について考えた際、多くのプレゼンは事実の羅列にとどまり、個性や感情が伝わりにくいという課題が浮かび上がりました。そこで、理事の1人が「なぜそれが好きなのか?」や「どの部分が好きなのか?」と問いかけることで、自分の過去の経験と現在の仕事への情熱が繋がっていることに気づいた社員もいました。
このようにプレゼン内容を個々の経験と結びつけてブラッシュアップすることで、学生たちとの共感が生まれやすくなり、より感動的なプレゼンテーションが完成しました。参加者やメンターからも多くの共感の声が寄せられました。
最後に
この「生き様プレゼン」は、理系学生や高専生の道標の一つとなり、これから社会に飛び出す学生たちの人生を変えるきっかけとなるかもしれません。
今回の研修を通じて、高専や教育機関で学生の憧れとなり、日本で働くことや社会に出ることに胸を躍らせる学生が一人でも増えることを、心から楽しみにしています。
※本記事の写真は、全て2024年7月29日に撮影されたものです